top of page
執筆者の写真ヨツバモト公式

WOOFモーター清掃&グリスアップ

WOOFはMeowに比べてパワーがあり、モーターの発熱もあります。特に夏季の使用では内部のグリスが劣化してしまい、ギアを痛めてしまうこともあります。

もし、モーターからのギアノイズが気になるようでしたら、グリスアップをおすすめします。また、ノイズが出ていなくても定期的に(季節に一回程度)チェックすることでモーターギアの寿命を延ばすことができます。 作業時間の目安は、車両から取り外すところから始めて、約1時間程度です。 特殊工具は必要ありません。



モーターを車体から取り外してください。 モーターシャフトに付いているワッシャー類は、ロットによって左右の枚数が違います。組み立てる際に間違えないよう、写真を撮っておくことをオススメします。

車両右側のボルトを6本とも抜き取ってください。

そして、次は車両左側のシャフトの頭をプラスチックハンマーあるいはゴムハンマーで叩いて、モーターの中身を取り外します。

この際、金属のハンマーて直接シャフトを叩かないでください。シャフトの端部が変形してしまい、組み立ての際にナットやワッシャーが入らなくなってしまうことがあります。


このように、中身がゴロンと出てきます。

地面に落下させないようご注意ください。



撮影のため比較的新しいモーターを分解したので、グリスはまだまだ元気のようですが

サラサラに劣化してしまっていたり、錆びや水分の混入している場合もあります。

古いグリスはパーツクリーナー等で洗浄します。

合わせて、歯車の変形や欠けなどがないか、チェックします。


キレイになりました。


ついでに、ケース側(車両左側)のほうも、内側を洗浄します。


こちらもキレイになりました。


あとは、注油して再組立てです。

使用するグリスの種類に指定はありませんが、ギアに樹脂が使用されているため、樹脂攻撃性の少ないグリスが良いようです。


いろいろなグリスを試してみたところ、シールチェーン対応のチェーンオイルが具合がよさそうです。

あまり粘度の高いグリスを使うと、モーターの回転が重くなってしまいます。



あとは、ダストシール部に耐水性のグリスを塗布して、元どおりに組み立ててください。

今度は、車両右側のシャフトの端部をトントンと叩いて挿入します。 カバーの隙間が残り1mm程度まで挿入できれば、あとは6つのボルトを対角線状に順番に差し込んで、少しづつ締めて行ってください。 車両に搭載する前に、シャフトを10mmのレンチで挟んで回転させ、スムーズに回転することを確認してください。 写真が不十分なところもありますが、どうでしょう。案外簡単にできると思います(エンジンに比べれば)。ぜひ、定期的な清掃をお願いします。 モーターのサプライヤーによると、この手のモーターは基本的にはユーザーは非分解で、整備の必要はないとのことですが、モトクロスコースなどで元気に走り、高圧洗浄などを行うと、やはりグリスが劣化し、ギアも傷むことは避けられません。 オフロードバイクの宿命ですね。

閲覧数:1,043回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page